南海トラフ地震対策として
令和3年3月初旬に、高知のローカル新聞(高知新聞)に桂浜の駐車場に堤防が建設されるとして掲載されました。
以下、その新聞より抜粋し箇条書きにしています。
国と県は、南海トラフ地震(宝永地震:マグネチュード8.6級)に備えるために桂浜公園駐車場(海側と浦戸湾側)に、L字型に4メートルの堤防を建設し、かさ上げする方針をまとめた。
堤防の幅を4~5メートルにして最上段に、眺望を楽しめるスペースを設け手すりも設置する。
駐車場から、桂浜(東浜:龍馬像から浦戸湾側の浜)そして(本浜:龍馬像から竜王岬までの浜)に抜ける動線を確保する。
堤防は圧迫感の無い景観に配慮した設計にする。
浦戸湾を周遊する遊覧船の発着所も設ける。
2021年度:デザイン検討
2022年度:実施設計
出典:高知新聞
(注)遊覧船は、「浦戸湾のんびりクルージング」だと思います。
駐車場から桂浜の海辺に直接行けるルート
ざっくりとですが、現時点でも駐車場(海側)には、1.5~2メートルほどのコンクリートの堤防があります。ですので、桂浜駐車場からは海辺を眺めることはできません。
また、駐車場には堤防手前に「ひたすら長いフェンス」が張り巡らされていて桂浜の海辺には直接行けません。
これは、桂浜の駐車場が整備され、また、お土産店がビーチから現在の場所に移転された際に、駐車場から海辺に直接行けることについて、お土産店の店主たちが「猛反対」したことが原因(起因)となっています。
桂浜に車で来たら必ず行きも帰りも「お土産店」前を通る動線を確保するように強要し現在に至っていました。
ちなみに、駐車場が整備されたのが昭和49年で、その後にお土産店が移転したので長きにわたり駐車場から海辺への動線は閉ざされたままでした。
フェンス近くまで来て「あっ!行けないんだ!」って引き返す観光客の方々も何度も目撃しています。
やっと、観光客目線での散策ルートの動線が確保されるわけですね。
4メートルの堤防の考察
4メートルの堤防ともなると、かなりの高さになり浦戸湾側の海も全く見えなくなります。(上の写真が目線での浦戸湾です)
緑化の案もあるようですが、北向きになるので期待はできません。圧迫感の無い景観に配慮した設計にするとの事ですが、さてどの様になるのでしょうか?
桂浜の歴史
以下に、時系列でわかる桂浜の歴史をまとめています。
せっかく、キレイな海に来たのに桂浜の波打ち際に行くことが禁止されています。理由は過去に不幸な事故が連続したためです。(現在は波の穏やかな日でも8:30amより30分毎に波打ち際には近寄らないように放送がされています)
余談ですが、桂浜の本浜には昭和のはじめには「海水プール」や「すべり台」「展望台」、そして「こどもの国」までありました。
本浜のプールが取り壊された後に、東浜を活用するために新たな海水プールを造っては?との意見もあったようです。
大正(?)の頃に浦戸湾の航路を確保するために堤防が築かれました。近年では高知新港も出来てさらに沖合に堤防もあります。
これらの堤防によって竜頭岬の夫婦岩も砂に埋れてしまっています。せっかく駐車場周辺を整備するのなら、この夫婦岩を活用する案にも一票投じておきます。(今の高知県民も殆どの人が知らないハズです)
国や県の担当の方々におかれましては「それエイねぇ~!」と、ポンと膝を打てる画期的なアイデアで設計をお願いし、本投稿を締めくくらさせていただきます。
期待しています。
(桂浜を愛でる中の人より)