竜頭岬前の堤防で砂の堆積がハンパなく増えた桂浜の風景
先日、Facebookの ”高知が好き” グループに「桂浜の夫婦岩って知ってる?これ掘り出せば絶対に桂浜の新名所になると思うけどね」をドキドキしながら投稿したら100を超えるイイネ!を頂戴しました。ありがとうございました。
昔の桂浜を知っている方もおられた様で、確かに今よりは岩礁が有ったとコメントもいただきました。
桂浜の夫婦岩の件はインパクトが強すぎて先に投稿してしまいましたが、元々は桂浜(の本浜)の中央付近から竜王岬を撮影した写真に注目していたんです。
あらら、随分と砂が桂浜にたまったんだなぁ~、そもそも桂浜って砂浜じゃ無くて磯っぽかったんだなぁ~。
昔と今の桂浜の竜王岬方面の風景
ここから紹介する3枚の古い絵葉書の写真は、恐らく竜頭岬の先にまだ堤防が築かれないか出来て間もない頃だと思います。
殆ど、現在の海辺の遊歩道まで波が打ち寄せていますよね。
海に浮かぶ大岩は、先人の方がホームページで既に言及されている様に、心なしか今よりは角がある様に見受けられます。
この大岩の陸地側にも、そこそこデカイ岩がゴロゴロとありましたね。
ゴロゴロとした岩は今は砂の中に埋まってしまってます。
昔の桂濱 (堤防が無い頃)
土佐 桂濱 其一 Katsurahama of Tosa. No1
浦戸港 桂濱 龍王岬
一眸くりひろがる快適清適なる海洋の風光、脚下に躍動鳴道する潮の精、桂濱竜王岬に自然の美趣は汲めどもつきない。
※一眸は一望の意味と同じ意味のようです。
この写真は、大正時代の中期~後期の絵葉書だと思われます。
この竜王岬と竜王橋を撮影した絵葉書は桂浜の8枚セットにの1枚です。他の絵葉書には竜頭岬の堤防も写っています。ですが、まだ堤防ができて間もない頃で、それほど砂は堆積していない頃だと推測しています。
↑昔の風景を記憶しておいてください。
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↓こちらが今の桂浜です。
今の桂浜 (堤防や離岸堤がある今)
※Google Maps より
浦戸湾の湾口には長く伸びる堤防ができました。また、大型船が着岸できるようにと高知新港も浦戸湾の東側にでき、離岸堤も数本できていてテトラポットも沈められています。
現在の桂浜は仁淀川から流されてきた砂の受け皿になっているようです。今は海辺の遊歩道から山側の砂が遊歩道の高さより高くなっています。
2つの○印の箇所を拡大した写真が下の写真です。
この岩は、昔の桂浜の絵葉書の中央付近にある左に傾いた岩の先端だと思います。
この岩の正体はちょっと不明です。昔の写真には遊歩道を塞ぐ感じの岩がある様にも見えます。
昔の桂浜の遊歩道と大きな石の数々
丁度、2019年1月現在は、2018年9月の台風の高波によって遊歩道が破壊されて工事をおこなっています。
工事の始まる前の早朝に海側から歩いて遊歩道付近を撮影すると、かつての遊歩道の石垣らしいものが見えていました。
手前には大きな石も掘り出されていましたね。
今の桂浜に思うこと
桂浜を竜王岬側から撮影した写真です。
海砂の堆積で波打ち際の場所が大きく様変わりしました。ただ、砂浜になった桂浜も悪くは無いのかな?とも思います。
ですが、堤防の無い頃の桂浜の風景と、今の堤防や離岸堤のある桂浜の風景が、これほど違っていたのか。と言うことは残しておきたいと思います。
尚、堤防や離岸堤以外の理由としては、仁淀川にダムが建造されて大粒の土石の流出が少なくなったのも原因だと言われているようです。