そもそも「お城下に泊まろうキャンペーン」とは
公益社団法人 高知市観光協会が、(新型コロナウィルス)緊急事態宣言などで生活が制限された高知県民向けに、売り上げが落ち込んだ高知県内(市内)の旅館ホテルに宿泊してもらい、高知の良さを再発見する取り組みとして始めたキャンペーンです。※既に終了しています。
高知県在住者限定で抽選で6,000名に、5,000円の宿泊券が当たるとのことでした。※複数人で申し込む場合は接触を避ける意味で同居の家族限定でした。
後日の地方紙の記事によると、期間内に応募が20,000名近くあり、急遽、当選者を19,000人まで拡大したとのこと。(太っ腹!笑)
で、桂浜ドットコムの中の人も既に巣立った子供を除く親子3名分が当選し、数ある宿泊施設から桂浜荘を選択しての宿泊となりました。
眺めるだけだった「国民宿舎 桂浜荘」からやっと脱却です。笑)
本稿では、地元民の桂浜荘の宿泊レビューとなっています。
観光客の方々とは少し視点が違うのかも知れませんが、今後宿泊する誰かのヒントになれば幸いです。
※最後は愛ある辛口意見も青年の主張として投稿しております。
桂浜から徒歩圏の数少ない宿泊施設
(2020年8月現在)高知の観光名所の桂浜から徒歩圏の宿泊施設は、この桂浜荘と民宿1軒しかありません。しかも、桂浜荘は国民宿舎ですが、高知市内の繁華街のホテルと比較してもチョットお高い。一泊二食付きに加え、ビーチビュー(桂浜[本浜])/オーシャンビュー(太平洋[土佐湾])の眺望付きの立地だから仕方が無い話ですけどね。
国民宿舎 桂浜荘からの眺め
桂浜荘は、東向き(桂浜側)と、西向き(龍馬記念館側)に建物中央の廊下を隔てて一列に部屋が配置されています。全室オーシャンビューだと思いますが、南側(海側)と北側(山側)とでも景観は異なるハズです。
観光客の方々は「やっぱり桂浜の海側の部屋を好む」かな?と思います。が、個人的には「龍馬記念館側の上階海側の部屋」が良いと思いました。今回、私たち家族は、龍馬記念館側の海側最上階に宿泊できました。散々見てきた景色でしたが高い視点だとまた違う景色でした。
桂浜荘の公式サイトでは「お部屋は」3つに分類されているようです。注意して予約してください。
①桂浜側、②(記載無し)、③龍馬記念館側となっています。
恐らく、②(記載無し)は予約状況によって柔軟に割り振るのかな?と思います。明確に、①桂浜側、③龍馬記念館側を選択した場合は、それぞれの選択した側の部屋になるのかな。特に、③龍馬記念館側として選択した場合は、建物北側の西向きになるのかな?この場合は、やっぱり景観は少し期待できないのかな?と思ったり。
桂浜側と(記載無し)南西側上階側どちらが良いか?
お部屋の向き | 良い点 | 悪い点 |
---|---|---|
桂浜側 | 桂浜のアーチ状の砂浜が一望できる 日の出が室戸岬方面から昇るのが見える |
防風/防砂林として植えられた桂浜公園の松が育ちすぎてアーチ形の桂浜の砂浜しか見えません。坂本龍馬の大きな銅像も龍王岬の紅白の祠(龍王宮)も松林に隠れて見えません。また、桂浜の奥(さらに東方向)側には高知新港(コンテナヤード)が出来ているので桂浜+離岸堤+高知新港がセットで目に入ります。桂浜を眼下に見下ろす分には良いかも知れませんが眺望としては「?」と感じました。 |
(記載無し) 南西向き上層階(?) |
横波半島の遠方まで広大な太平洋が見渡せます。 夕焼け/夕日が山手に沈むのが見えます。 宿泊料金が少し安く設定されています。 |
眼下には龍馬記念館があります。北西側の低層階になると少しガッカリになる可能性が高いと思います。 |
※良い点も言い方を変えれば逆転します。桂浜側は朝っぱらから太陽が眩しい、龍馬記念館側は夕方は西日がキツイ。って感じかな。w
尚、桂浜荘の宿泊階は3~5階です。桂浜側の海側の部屋は、各階共通で洋室部屋となっているようです。
目立たない様に桂浜荘の宿泊階のフロアマップを置いておきますね。上部が桂浜側で右部が海側です。
宿泊した桂浜荘とお部屋の感想
家族3名の宿泊だったので、3~4名までの宿泊として予約できる少し大きめの部屋でした。和室で9畳か10畳だったと思います。
コロナの影響で、スタッフが布団のお世話をしない。とのことだったので自分たちで布団を敷きました。押し入れには10名分程度の寝具がありました。
大きなハメ殺しの窓から見えるモダンな建物の龍馬記念館(旧館)越しの太平洋は素晴らしかったです。
楽天トラベルの口コミでも散見しますが老朽化は築年数からして致し方ない。外観もケッコー塗装も剥がれてます。
前日まで雨予報でしたが到着時は曇っていて、その後に雲も無くなり沈む直前の太陽は見ることが出来たし、翌日も曇り予報にもかかわらず良い天気で昇る朝日も拝めました。
◆日の出の様子
◆日の入の様子
部屋のアメニティ
国民宿舎の宿泊は初めてか記憶に無いかのどちらかです。アメニティとして何が揃っているのか不安でしたが、一般的な観光地の旅館と同じでしたね。手ぬぐい、バスタオル、浴衣、紙のスリッパ、歯ブラシやドライヤー、電気ポット、お茶菓子、日本茶、空気清浄機、セキュリティボックス、小型の液晶TVがありました。和室なので、ちゃぶ台、座布団もありました。
桂浜荘の夕食と朝食
8月末までは、「令和2年 夏の懐石 夏模様(←PDFをお借りしました)」として7種類の料理が選択できました。桂浜ご膳が夕食の標準となっています。ほぼほぼ写真と同じでしたが、どろめ(生シラス)の酢味噌が、クジラの酢味噌になってました。仕入れ状況で多少異なることは承知の上なので無問題ですね。※メニューの詳細はPDFに書かれています。
朝食は、和食と洋食が選択できました。家族全員が和食を選択したので、残念ながら洋食の写真はありません。
夕食、朝食共に、1階のレストランとなっています。チェックイン時にそれぞれ何時に食事をするか記載する必要があります。チェックイン後に子供の学習塾があり、翌朝は部活もあって、夕食は6時pm、朝食は7時amにしました。学習塾には、ここの浴衣着て行って伝説作ってきなさい。と、子供に言ってみましたが、頑なに拒否されました。笑)
食事は、部屋番号毎にテーブルが用意されていて、部屋のキーを見せて着席するとスタッフがテキパキと配膳してくれました。
夕食(桂浜ご膳)
ここで、会社の宴会をしたことのある同級生の話だと、海老天が旨かったとのことでしたが、写真よりちょっと小ぶりで味わうほどでも無かったです。ただ、揚げたてでホクホクしていて美味しく頂きました。(ポン酢の)カツオのタタキがメインディッシュ的な印象の料理ですが観光地としては十分で特筆すべきことも無い感じでした。全体的にそんな感じでした。
朝食(和食)
食材は地の物を使っていると思いますが、特に高知色が強い朝食でも無かった気がします。テーブルで炙って食べる、沖ニロギ(全国的にはヒイラギって言いますね)。も付いてました。
桂浜荘の展望風呂(大浴場と中浴場)について
1日毎に、男風呂と女風呂を、大浴場と中浴場でローテーションしています。宿泊当日は、男性が中浴場でした。ですので翌朝が大浴場となりました。
中浴場は洗い場が5~6人分程度しかなく湯船もチョット小さいですね。大浴場はそれなりに広くて良かったです。東向きで隣り合っているのでどちらのお風呂からでも桂浜の本浜を見渡せます。また、早朝で天気が良いと日の出も見える位置となっています。
◆中浴場
◆大浴場
ちなみに宿泊客の入浴時間は 5:30am ~ 8:30am と、16:00pm ~ 23:00pm となっているようです。
アメニティはご高齢仕様かも(笑
ボディーソープは、柿渋。シャンプーとトリートメントは、馬油。また、脱衣所には関節に摺り込んで使う「グルコサミン」もありました。ご高齢の方には良いラインナップです。笑)
掲載した全てのボトルは1階の売店で買えるようです。
桂浜荘に宿泊したら絶対に行くべき場所
桂浜荘の建物内でのお話です。
桂浜側、龍馬記念館側のどちらかの宿泊になるので、部屋からは朝日か夕日のどちらかしか見えません。
5階の廊下を海側に行くと、小さな展望デッキがあるので、そこから東から西の海がグルっと見渡せるし、朝日も夕日も楽しめます。
早朝、夕刻にはおススメの場所です。
以下の2枚の写真が展望デッキから見た桂浜側と龍馬記念館側の景観です。曇り空ですが晴れた日を想像してご覧ください。www
展望デッキから桂浜方面を見下ろす
展望デッキから龍馬記念館方面を見下ろす
桂浜荘のまとめ(主に悪い点)
老朽化は経年で致し方ないですが、このご時世では、そろそろ喫煙部屋を無くして欲しいですね。宿泊した部屋は景観は素晴らしかったのですが、大きな灰皿も設置されていてタバコ臭がかなりキツかった。桂浜荘の公式ホームページも、楽天トラベルも喫煙・禁煙の選択はできないっぽいです。
楽天トラベルの口コミを斜め読みしたら、一応、禁煙部屋はあるみたいな事も書かれていたが真偽は不明です。でも、公式ホームページを読み込むと「禁煙室などの分室はございません。」と小さくある。キチンと分かりやすく明示して欲しい。※タバコ臭がダメな方は事前の確認は必須ですね。
ちなみに、宿泊施設として肝心な、チェックイン・チェックアウトの時間すら、なかなか探せない。※部屋内にあった施設案内クリアファイルでやっと判明しました。
それと、予約時にホームページから個人情報を取得するにもかかわらず、ホームページが未だに暗号化(SSL対応)されていないし、スマホに最適化されたレスポンシブにもなっていません。これは、令和の時代においてはお粗末と言わざるを得ない。関係者呼んで来い!(笑)ってレベルで地元民として恥ずかしい。
と、最後に青年の主張(笑)を述べさせていただき、宿泊記とさせていただきます。最後までお読み頂きありがとうございました。
電話 088-841-2201
チェックイン/アウト 3:00pm / 10:00am
(追記)
それにしても何故、屋上階に展望台を作らなかったんでしょう。無料開放すれば、お昼の集客が狙えたハズなんですけどね。景色が良いのでオシャレなカフェテラスでも良かったと思いませんか。